和牛図鑑

独立した図鑑 · 日本語の4冊の本から

和牛は品種。
神戸は銘柄。
A5は格付。

この三つの言葉は同じ意味のように使われがちですが、指しているのは別々の層です。そして兵庫の但馬牛という一つの血統が、三つの層をつないでいます。

第3層 · 格付 GRADE 歩留 A · B · C 使える肉の量 × 肉質 5 · 4 · 3 · 2 · 1 4項目(脂肪交雑・色沢・締まり・脂肪)の最低値 A5 第2層 · 銘柄 BRAND 神戸 Kobe 松阪 Matsusaka 近江 Omi 飛騨 Hida 米沢 Yonezawa 2021年版ハンドブック掲載は377銘柄(うち5つを表示) 第1層 · 品種 BREED 黒毛和種 Japanese Black 褐毛和種 Japanese Brown 日本短角種 Japanese Shorthorn 無角和種 Japanese Polled 和牛=この日本の肉用4品種。黒毛和種が肉用牛の9割以上を占める。 但馬の血統 各銘柄が独自に格付の下限を定める
実線:神戸・松阪・近江の牛肉は、伝統的に但馬牛を素牛としてきた。点線:但馬生まれの種雄牛「安福」が飛騨牛の名を広めた。典拠:Enoki 2008、Handbook 2021、Yamamoto 2017。

品種 · Wagyu

日本の肉用牛4品種。中心は黒毛和種で、残る3品種は合わせても肉用牛全体の2%に届かない。[Yamamoto 2017]

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血統 · Tajima

兵庫の小さな閉鎖育種集団。その種雄牛が、全国の黒毛和種を作り変えた。[Enoki 2008]

血統 →

銘柄 · brand

品種・性別・月齢・肥育地・格付の下限を地域ごとに定めたもの。神戸、松阪、飛騨はいずれも銘柄。[Handbook 2021]

銘柄 →

格付 · grade

歩留を表す文字と、肉質を表す数字の組み合わせ。A5がそのまま「いちばんおいしい」という意味にはならない。[Handbook 2021]

格付の読み方 →

この図鑑について

英語圏の和牛紹介では、品種・銘柄・格付の区別があいまいになりがちで、ビールやマッサージの話も繰り返し語られます。この図鑑は、4冊の本に実際に書かれていることを整理したものです。但馬牛の歴史(2008年)、2021年版の銘柄牛肉の名鑑、世界一のステーキを探したカナダ人記者の紀行、牛肉の熟成の解説書です。

扱うのは考え方の地図で、レストランガイドではありません。扱わない範囲は典拠と限界にまとめています。

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